◆ 水神(十象)
5 水神(守護華神) 生命の源であると同時に、時としてその命を奪う凶暴な面もあわせ持つ水の神の姿です。 水は火と並んで、生きるためには必要不可欠なものであるけれども、それが大量にあふれれば脅威の存在となります。 |
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28 水の誕生 天空を覆い隠すかのように、広く厚く雨雲が現れ、おびただしい量の水滴が地上に向かって流れ落ちる姿です。 こうして誕生した水は、生まれた瞬間から天の意志に激しく逆らうようにして、ひたすら下を目指して行くのです。 |
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29 地下水脈 天に背を向け反発するようにして離れ、一目散に大地の奥深くへと潜んだ水が、いかにして力強い天下の豪河となろうかと、眼光鋭く企んでいる姿です。 |
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30 深山の湧き水 大地に養われ、いよいよ大河の夢実現のための第一歩を踏み出す時が来ました。 地下から高い山の奥深くへと入った水は、源泉となって清水をこんこんと湧き出しているという姿です。 |
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31 豪河 深く暗い山奥から紆余曲折を経た水は、次第に支流を合流させて大きくなっていきます。 そしてさらに根気よく辛抱を重ねて、ついに豪河の急流となった姿です。険しく高い山から流れ落ちる水は速く、鋭い刃物のように岩をも削って進んでいきます。 |
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32 池のほとり きつい傾斜の急流も平地まで流れ着くとさすがに穏やかになり、再びゆっくりと細い支流に分かれます。 小川の先には小さな池が出来上がり、そのほとりで人々が和やかに集い、憩いの場となっている姿です。 |
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33 清井戸 人々が心楽しく池に集い和む姿に、施す喜びを見出した水は、もっと役に立ちたいと考えて、再び地中へと浸透していきます。 そして愛情深い大地にさらに浄化されて、命を養うための汲めども尽きない井戸の水となった姿です。 |
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34 水瓶と火 井戸となり日々の生活に密着して役立つ存在となった水は、毎朝つるべで汲み上げられて水がめに移されます。 そして一日を始めるための火が熾されますが、水がめはまだ傍らに置かれたままという姿です。 |
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35 慈雨の前 何者も近づくのを許さない脅威の豪河から、人々の生活の役に立つ存在へと変貌を遂げた水は、水蒸気となって舞い上がり、天空へと戻っていきます。 そして次第に集まって雨雲となり、ゆっくりと広がって乾いた大地に今にも恵みの雨をもたらそうとしている姿です。 |
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36 夕立 水神が雨雲を空一杯に広げて、地上の生あるもの達に恵みの雨をもたらそうと指示を待っています。 やがて天空の総指揮の元、雷鳴の合図を聞いて雨を降らせる時期を知り、夕立が乾いた大地を存分に潤すという姿です。ひび割れた大地に豊かな雨が染み渡り、枯れかけた木や草花には生気がよみがえります。 |
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37 雨上がりの虹 激しい夕立のあと、すべてがすっかり洗い流されて鮮やかな七色の虹が大空にかかっている姿です。 |