◆ 火の神(八象)
6 火の神(守護華神) 圧倒的なエネルギーを放出して、大いなる知恵と勇気と希望をもたらす燃えさかる太陽、火の神の姿です。 自然界では知恵のある人間だけが火を扱うことを許されており、その生活の中においてもなくてはならないものです。 |
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38 火の誕生 全知全能の天空のふところに火が誕生して、知性の明をもって輝き照らしている姿です。 天空は宇宙、火は言わずと知れた太陽のことです。 |
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39 日の出 天空の加護の元、大きく育った火が大地をあまねく照らす太陽となって地上に現れた姿です。 共に世界を導く志を持つものとして、天の寵愛を一身に受けた太陽が、遥か天上を目指してひたすら上昇していきます。 |
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40 真昼の太陽 天すらも追い越そうという勢いでまっすぐに上昇した太陽が、天上高く君臨している姿。 自分と同じ志を持って生まれ、暗い地上を明るく照らすに至った無欲無心の明知の成長を祝福し、天は揺るぎない天佑を与えます。 |
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41 湖面に乱反射する陽光 余すところない天佑を独り占めにして天下に敵のない太陽は、小さな湖に対しても加減なく威光を射しかけてしまいます。 突然の強い輝きに心幼い湖が動揺して、そのあつかましい光の来訪に反発し湖面を波立たせている姿です。 |
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42 山焦がす西日 容赦を知らない太陽が、最盛期を過ぎたとはいえなお衰えない陽光を山にぶつけ、山越えの旅人の背中をじりじりと焼いているという姿です。 |
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43 夕陽映す湖 威光を振りまき力強く我が物顔で闊歩していた太陽もまもなく沈む夕暮れ時、湖と再び出会うことになりますが、その勢いは衰えていて、かつて幼かった湖は成長していました。 以前の勝気の失せた太陽を、湖が胸元に抱くように湖面に映し出して見せている姿です。 |
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44 闇夜 かつて小ばかにしていた湖に、大きな包容力を見せ付けられてショックを受けた火は、知性を振りかざすことだけが真理ではないことを悟りました。 そして、これまでの態度を反省して、地中奥深くに身を没し自らの明智を隠してしまったという姿です。 |
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45 種火 天から与えられた優れた能力を振りかざすだけでなく、万物の役に立てなければならないことを大地に教えられた火は、力を調節することを覚えました。 そして、人の生活するために必要な、ちょうどいい大きさになって現れ、木に移されているという姿です。 |
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46 宴 人々の生活に役に立つべく、ちょうど良い大きさになった火はかまどにくべられて勢いよく燃えています。その上に鍋をのせて煮炊きしているという姿です。 出来上がった料理は次々と運ばれ、一日の無事を祝い、収穫物に感謝して、おいしいご馳走を囲んで舌鼓を打つ人々の表情は皆ほころんでいます。 |