◆ 聖湖(八象)
8 聖湖(守護華神) 清水を豊かにたたえた湖の神。純真無垢な若い娘達や動物達が楽しく戯れる美しい湖畔の様子です。 山に守られるように囲まれた、静かで穏やかな湖の周辺にはいつも愛と平和が満ち溢れています。 |
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55 湖水の誕生 剛健な天空に、水晶のように清らかで小さなしずくがぽつんと現れました。そして、天空の傍らから臆面もなくきらきらと光りながら滑り落ちていくという姿です。 |
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56 地に集う水 天の寛らかな加護に見守られて生まれた湖水は、一つまた一つと地上へ降りていきました。 そして、大地の配慮によってできた窪みの中に、清らかな水を次第に集めていくという姿です。 |
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57 潤湖 大地の窪みに順当に水が集まり、山からの湧き清水も加わって、ようやく多くも少なくもなくちょうど良い水量の湖が出来上がったという姿です。 |
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58 晴れ渡る美湖 一粒のしずくでしかなかった湖水が、小さいながらも美しく立派な湖となりました。 我がふところで一業を為しえた湖を大地は愛でたたえ、その美しい姿を満足げに岸から臨み眺めているという姿です。 |
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59 春山映す湖畔 美しく立派な姿となった湖は、充実した毎日を過ごしていました。 ある日ふと見上げるとそこにはのどかな春の日差しの中で生き生きとした息吹に満ちあふれている若い山がたたずんでいました。ひと目で恋に落ちた湖が、その日以来他のものには目もくれずにうららかな山の姿ばかりを湖面に映すようになったという姿です。 |
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60 洪水 動物達や風と戯れたり、山に恋心を寄せてささやかな幸せ気分にひたっていたのもつかの間、たちまち雲行きが怪しくなって空が真っ暗になってしまいました。 突然の台風の到来に、力ない湖は抗う術もなく飲み込まれてしまい、水があふれ洪水となった姿です。 |
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61 干湖 嵐が去り洪水が収まったと思ったら、今度は長い日照りが続いて、湖が干上がってしまったという姿です。 水は毎日少しずつ蒸発し、だんだんと減るに従って澱んでいき、ついには無残にも干からびてひび割れてしまいました。 |
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62 豪雨の前 試練の災難に続けざまに見舞われた湖は、力なく翻弄されてこれも天命と、いたいけに息を引き取りました。 あまりの儚さを哀れんだ天により、天上に上げられた湖水は力強い雨雲となりました。そして、全ての邪気を払う豪雨を降らせるための天の合図を、今か今かと勇んで待っているという姿です。 |